中2と中3の生徒には、毎週英語の授業で「レポート」を課しています。
基本的に、毎回の宿題は「レポート」と単語テストの準備(暗記)です。
単語テストでひどい点数を取ると、レポートの量が増えてしまいます。
また、授業内で行う演習で手を抜いたり、何問も間違えてしまったりした場合も、報告義務が増えていきます。
しかし、このレポートは、優秀な生徒ほどその量が少なくなるわけではありません。
授業内容やポイント、自己分析や反省点などをしっかりとまとめようとするほど、時間がかかるものになります。
例えば、今日の中2の授業は、「過去形」についてでしたが、「過去形」を完璧に理解している生徒にとってもレポートのテーマとなる話はたくさんあったはずです。
例えば、「時制」という概念の説明をしました。
また、現在形と現在進行形の違い、現在形が使われる場合について(①現在の状態の説明、②習慣、③一般的な真理や法則)も板書で説明しました。
あるいは、「yes/no疑問文」、「疑問詞疑問文」について確認し、さらに疑問詞についてのまとめを行いました。
各論では、いくつかの前置詞の働きや「have」の訳しかた、「it」と「one」の違いなどについても言及しました。
短時間で提出できたからといって、それがよいレポートというわけではありません。
当然、質が大事なので、それをチェックしていきます。
今は、レポートの形式や書式、事項の整理の仕方などを指導しています。
いずれ、一人ひとりが自主的に工夫を凝らし、学習効果の高いレポートを書けるようになってもらいたいと思っています。
しばらくは、授業の最後にレポートを書く時間を取るようにします。
「レポート」を課す意図はいくつかありますが、あえて強調しておきたいことのひとつは、「内申対策」としての側面です。
提出物への意識を高めることを目的としています。
今年は、これまで以上に、学校対策の比重を高めていきます。
そのために、例年よりも少し進度が遅くなるかもしれません。
その分、学校の授業の進捗に合わせて、早い段階からテスト対策を行ったり、普段からワーク、ノート、提出物等のチェックをしたりするようにします。
現状では、君たちが学校の先生から十分な評価を受けるためには、「学習の姿勢」というものをアピールしなければなりません。
定期テストの1週間前に、集中的にテスト勉強をするようなやり方では、学校の成績は確保できなくなっているのです。
みなさんに取り組んでもらう塾の「レポート」は、「評価を受ける練習」だと思ってください。
もちろん、私自身も、現在の成績のつけ方や受験制度に対して、疑問や不満は山のようにあります。理不尽な先生の話もよく聞きます。
しかし、それを口先で否定していても何も変わることはありません。
その状況を自分のプラスとするにはどう行動したらよいのか、を考えることが大切なのです。
中2は、今日、2回目のレポートが出されました。
コツをつかみつつある人もいれば、まだ、少しとまどっている人もいますね。
特に、体験で授業に参加している人や飛び級で受講している人にとっては、大変なことだと思います。
すぐには、なかなかうまく書けないでしょうし、授業についていくだけで精いっぱいの人もいるでしょう。しかし、最初から優秀なレポートを求めてはいません。
重要なのは、ていねいに考えながら取り組むことです。
「レポート」はただその日の授業の復習をするというだけのものではありません。
学習全体に大きな効果をもたらす習慣となるものですので、がんばってこなしていくようにしてください。
(ivy 松村)