期末テストに向けて、国語の勉強が手についていない人が多いようです。
中1の試験範囲になっている文章のポイントをまとめておいたので、活用してください。
「ちょっと立ち止まって」・・・二中、平山、四中、一中
「ダイコンは大きな根?」・・・平山、七生、四中、一中
「大人になれなかった弟たちに・・・・・・」・・・二中、七生
説明文は、要点をマーカーで引いて確認してください。
いつも授業で指示している「区切り」を行ってください。
小説(随筆)は、心情を読み取れる表現にマーカーをひいて、「気持ち」を書き込んでおきましょう。
場面ごとに「区切り」を行い、出来事と心情のつながりを整理しておきましょう。
希望者にはプリントアウトします。
その他、文法の問題、説明が必要な人は声をかけてください。
漢字は「満点」の準備をしておくこと。
「作文」や「記述」の出題を先生から伝達されていたら、準備をしておくこと。
不安な人は相談すること。
「大人になれなかった弟たちに・・・・・・」は、毎年、教育実習生が担当するところです。そして、そのせいで毎年、ちょっと微妙なことになっています。
解説が必要な人がいたら、声をかけてください。
「ちょっと立ち止まって」 桑原 茂夫
・段落の構成をつかむ(序論→本論→結論)
・段落のまとまり(意味段落)を意識しながら読む
・筆者の考え(要旨)を正しくとらえる
※「ルビンのつぼ」(何を「中心」としてみるか)
・白い部分を中心に見たとき→「優勝カップのような形をしたつぼ」(6行目)
・黒い部分を中心に見たとき→「向き合っている二人の顔の影絵」(9行目)
→あるものに注目すると、それ以外のものは「背景」として見えてしまう(7~11行目)
○「見るという働き」→一瞬のうちに「中心」に見えるものを決めたり、それを変えたりすることができるという一面がある(13行目)
※6段落の図
・ちょっとすまして図の奥の方を向いた若い女性の絵(17行目)
・毛皮のコートにあごをうずめたおばあさんの絵(1行目)
→「何かの絵」と見たものを「別の絵」と見るためには、今見えている絵を意識して捨て去らなければならない(3~5行目)
※8段落の図(遠近によって違う見え方)
・化粧台の前に座っている女性の絵(7行目)
・どくろを描いた絵(9行目)
→同じ図でも、近くから見るか遠くから見るかによって、全く違う絵として受け取られる(9行目)
※富士山
・遠くから見る→秀麗(13行目)
・近くから見る→岩石の露出した荒々しい姿(14行目)
※ビル
・遠くから見る→きれい(15行目)
・近くから見る→ひび割れて煤けた壁面(16行目)
○私たちは、物事の「一面」のみをとらえて、その物のすべてを知ったように思いがちであるが、一つの図でも風景でも、「見方」によって見えてくるものが違う(1~3行目)
○物を見るときには、「ちょっと立ち止まって」、他の「見方」を試してみると、その物の「他の面」に気づき、「新しい発見や驚きや喜び」を味わうことができる(3~5行目)
「ダイコンは大きな根?」 稲垣 栄洋
・段落ごとの内容をつかむ
・段落の役割と、関係を考えながら読む
・指示語のさす内容を正しくとらえる
※野菜(植物)→根、葉、茎、花、実などのさまざまな器官を食べる
※「ダイコン」はどの器官を食べている?(「根」?単純ではない・・・)
※「カイワレダイコン」と比べてみる
・「双葉」
・「胚軸」(茎)
・「根」→「主根」と「側根」がある
※「ダイコン」
・上の部分(すべすべしている)→「胚軸」が太ったもの
・下の部分(「側根」がついている)→「主根」が太ったもの
○ダイコンは、上の部分と下の部分で違う器官を食べている
→味も違ってくる
※「胚軸」(上の部分)・・・水分が多く甘い
→根で吸収した「水分」を茎や葉に送り、葉で作られた「糖分」を根に送る
※「根」(下の部分)・・・辛い(下のほうが辛味成分が多い)「植物の知恵」
→虫の害から身を守るため、辛味成分を蓄えている
※ダイコンの辛味成分→虫にかじられて細胞が破壊されると、化学反応を起こして、辛味を発揮する
○特徴を生かして調理すると、さまざまな味が引き出せる
※大根下ろし
・辛い→下の部分を使う、力強く直線的に下ろし、細胞をたくさん壊す
・辛くない→上の部分を使う、円を描くようにやさしく下ろし、細胞をあまり壊さない
○他の野菜もいろいろと調べてみると、「新しい魅力」が見えてくるかもしれない
「大人になれなかった弟たちに・・・・・・」 米倉 斉加年
登場人物:
僕・・・小学校四年生
弟(ヒロユキ)・・・生まれてまもない
母・・・家族を守るために必死
妹・・・四歳
祖母
舞台:
・太平洋戦争の真っ最中
・父は戦争に行って留守
・毎日のように「空襲」→「防空壕」で寝る
※食べ物が十分になかったので、母は僕たちに食べさせて、自分はあまり食べなかった
→お乳が出なくなる
→ヒロユキにおもゆを食べさせたり、やぎのミルクを遠くまで買いに行って飲ませたりした
※「配給」・・・ミルクが一缶「ヒロユキの大切な大切な食べ物」「ヒロユキはそれしか食べられない」
○「僕はかくれて、ヒロユキの大切なミルクを盗み飲みしてしまいました。」
(悪いこととだと理解していたが、甘いミルクがを飲みたくてたまらなかった)
(申し訳なく思う気持ち、後悔する気持ち)
※しんせきの田舎に「疎開」の相談に行く
・「うちに食べ物はない」と言われる
○「強い顔でした。でも悲しい悲しい顔でした」
(子供を必死に守ろうという思い)
(しんせきの人に誤解され、傷つく気持ち)
○「ぼくはあんな美しい顔を見たことはありません。」
(悔しさにたえつつも強い思いを抱く母に、胸を打たれる気持ち)
○「ヒロユキは死にました。」「病名はありません。栄養失調です・・・・・・。」
(戦争で食べ物が不足していなければ・・・と戦争を憎む気持ち)
(自分がミルクを飲まなければ・・・とつらく、無念に思う気持ち)
○「ヒロユキは幸せだった」
(悲しみにたえるために、ヒロユキの死を受け入れて自分を納得させようとする気持ち)
※「小さな弟でしたが、棺が小さすぎて入りませんでした。」
○「母は初めて泣きました。」
(十分にお乳をあげられなかったのに、ヒロユキの体が大きくなっていたことに心を打たれる)
(ヒロユキが必死に生きようとしていたのに、守ってやれなかった)
(悲しみとつらさが込みあげてきた)
○「僕はひもじかったことと、弟の死は一生忘れません。」
(戦争が原因でつらい生活を味わった。戦争は許せない)
(自分の盗みのせいで弟が死んだことを背負っていく)
○「大人になれなかった弟たちに・・・・・・」
・「弟たち」と複数形になっていることに注意
(ヒロユキと同じように戦争のために死んでいった子供たちがたくさんいた)
この土日に試合がある人もいます。
いつもより遅くまで校舎を開けていますので、試合の後に来て勉強してください。
10時半過ぎまで勉強して帰る人は、必ずお家の人の許可をもらってください。
(ivy 松村)