現在、小6の都立中受検コースの文系の授業では、地図について学んでいます。
地図の基本的な知識や、地図からの情報の読み取りかたなどを学習しています。
方位を説明する際には、昔の方位についても教えました。
北 ・・・子(ね)
北東・・・艮(うしとら)「丑(うし)寅(とら)」
東 ・・・卯(う)
南東・・・巽(たつみ)「辰(たつ)巳(み)」
南 ・・・午(うま)
南西・・・坤(ひつじさる)「未(ひつじ)申(さる)」
西 ・・・酉(とり)
北西・・・乾(いぬい)「戌(いぬ)亥(い)」
十二支を当てはめるのでしたね。
授業では、主題図、地形図(一般図)といった地図の種類について説明しました。
路線図、天気図、観光案内などの「主題図」は、使い方によって地図の描かれ方が違っています。
国土交通省の国土地理院が発行している地形図には、2万5000分の1や5万分の1の縮尺の地図があること、さらに、実際の距離の求め方、等高線、地図記号などを勉強しました。
現在は、紙を使わないグーグルマップなどの地図が多く利用されています。
そして、地図の歴史と特徴について詳しく学びました。
昔の地図は、航空写真を使ったりすることができません。
ですから、人が活動している範囲、実際に行ったことのあるところほど、詳しく描かれることになるのでしたね。
(実は、エラトステネスやプトレマイオスの世界地図を見せたのには意味があります。ある都立中の入試で出題されたからです。)
また、伝えたい内容(主題)は詳しく描かれ、そうでない事柄は、普通は省略されるのでしたね。
測量の技術が進歩して、正しい距離を測ることができるようになって、だんだん、より正確な地図が作られるようになります。
奈良時代に作られた「行基図」や江戸時代に伊能忠敬が作った地図を比べてみましたね。
そして、「球体」である地球を平面である「地図」に写したときに、「ゆがみ」が出てくるのだという説明をしました。
いつも見ている世界地図(メルカトル図法といいます)は、北極、南極に近づくほど、面積が実際よりも大きくなってしまうことを、地球儀と比べて確認しましたね。
都立中の入試問題は、知識を直接問う出題はほとんどありません。
しかし、実は、であるからこそ、生活や身のまわり、社会や歴史、自然についての「細かい」知識を知っておくことがプラスになります。
「情報処理」の能力や、入試問題との「親和性」を身につけることができるからです。
(ivy 松村)