今日は、2014年の最後の授業日でした。
塾の仕事をしていると、一年の終わりが区切りであるという感覚がなくなってしまいます。
むしろ、正月がうらめしいと思うこともあります。
受験生は、くれぐれも羽を伸ばしすぎないようにしてください。
現代の大晦日・お正月の過ごし方で、もっとも多いのがテレビを見ることでしょう。
特に、大晦日の特番を楽しみにしている人が多いようです。
私は、自宅にテレビを設置していないので、生徒に「どうやってお正月を過ごすんですか?」と驚かれることもあります。
テレビを観なくなったのは、昔と違って、テレビ番組に面白味を感じなくなってしまったことが一番の理由です。
また、テレビに合わせて生活するのが嫌だと感じ始めたことも大きいですね。
以前、1年のうちの数か月を海外で過ごすという生活をしていた時期があったのですが、その間に、テレビを見る習慣が完全になくなりました。
放送局の放映する番組をオンタイムで見なくても、魅力的な映像コンテンツを後で見る機会はいくらでもあります。
インターネットやDVDで視聴することができますし、そもそも、必ず見たい、と思うものがほとんどなくなってきました。
テレビの放映スケジュールに依存していない分、好きな時に好きな映像コンテンツを楽しめるので、テレビのない生活のほうがメリットが大きいと思っています。
最近、調べ物をしていて、昭和時代の週刊誌や論壇誌を読む機会が多いのですが、「テレビをみると頭が悪くなる」などと平気で書かれています。
昔は、テレビは全くの悪者でした。
人権を考慮しない見世物的な報道や、行き過ぎた悪ふざけ、全くでたらめな似非科学・トンデモ話・ヤラセなどが平気で流されていましたから、その状況に眉をひそめる人も多かったのです。
さまざまな規制が強化されて、10年ほど前には、それ以前のような雑然とした空気がなくなっていました。
でも、そのせいで、現在のテレビは、スリルや興奮や憤りやカタルシスのない、惰性で作られた平凡なものばかりになっていませんか?
刺激的なコンテンツは、スポーツだけになっているようにみえます。
また、制作費が圧縮され、トーク番組やクイズ番組ばかりになっているという話も聞きますが、どうなのでしょう。
テレビがつまらなくなったという人も多いですね。
逆に、現代のテレビのほうが、悪影響が大きくなっているかもしれません。
のっぺりとした陳腐な内容の映像を、わざわざ時間をとって視聴するのは無駄が大きすぎるのではないでしょうか。
せめて、録画して見るべきだと思います。
趣味としてアニメやドラマなどを見ている人もいると思いますが、映像作品や映像コンテンツを楽しむこと自体を問題にしているのではありません。
人生における楽しみは人それぞれです。私も、映画やドラマを見ることがあります。
問題なのは、テレビのスケジュールに縛られる生活を続けることです。テレビのために時間を調整することは、馬鹿げたことであって、物理的にも精神的にもよくないことだと思います。
ということで、受験生のみなさん、くれぐれも年末・年始にテレビを見ないようにしてください。
(ivy 松村)