本を読み始める「経緯」は2種類しかありません。
ひとつは、「自分から読み始める」。
もうひとつは、「人に言われて読み始める」。
「自分から読み始める」ためには、「読む本を自分で探す」ことが必要です。
「大人」が、読書を推奨するのに、「これを読みなさい」というのは、少しズレているのかもしれません。
ここに挙げた本のすべてを読むことは困難です。
まず、何よりも「読む本を探す」という行為に慣れてほしいのです。
苦痛をより軽減するための作業は、けだるい労働の一部にしかなりません。
しかし、良いものを探そうとするとき、たいていの人は、「わくわく」するものだと思います。
読みたいと思える本を、探してみましょう。
『食と日本人の知恵』 小泉 武夫
『いのちをはぐくむ農と食』 小泉 武夫
『食を考える』 佐藤 洋一郎
『もの食う人びと』 辺見 庸
『菊とポケモン――グローバル化する日本の文化力』 アン・アリスン / 実川 元子 訳
『「しきり」の文化論』 柏木 博
『日本人と日本文化』 司馬 遼太郎・ドナルド・キーン
『江戸の笑い』 興津 要
『江戸時代はエコ時代』 石川 英輔
『お江戸でござる』 杉浦 日向子 監修
『カムイ・ユーカラ――アイヌ・ラッ・クル伝』 山本 多助
『ジャガイモのきた道――文明・飢饉・戦争』 山本 紀夫
『「モナリザ」の微笑み――顔を美術解剖する』 布施 英利
『砂糖の世界史』 川北 稔
『阿修羅のジュエリー』 鶴岡 真弓
『博物館へ行こう』 木下 史青
『一本の樹からはじまった』 土岐 小百合
(ivy 松村)