今週末から保護者面談が始まります。
面談希望日を提出いただいたご家庭には、順次、面談予定日を設定し、お伝えしています。
すでに何日か、予定が埋まってしまった日もありますが、まだ、平日などは十分に余裕がございます。
面談希望日を提出されていないご家庭は、お早めにご提出くださいますよう、よろしくお願いいたします。
今週が中間テストの中学の生徒は、まさに今が「正念場」となっています。
明日、明後日が試験、精一杯頑張ってください。
一方、ほとんどの中学で中間テストが終わりました。
中間テストが終わった生徒のみなさんは、点数の報告をお願いします。
すべての答案が返却されたら、「中間テストレポート」を提出してください。
また、教科ごとの平均点や得点分布が記載された「資料」を塾に持ってくるようにお願いします。
中3は、2学期の中間試験と期末試験の間の「この時期」がとても大切です。
中学の勉強から距離を置いて、「受験勉強」に傾注することができるからです。
塾の教師として、「定期テストに煩わされることなく受験勉強だけに専心させたい」という思いは「やまやま」ですが、「この塾の生徒」のことを思うと、どうしても、定期試験前にはテスト勉強の時間をするべきであるという「結論」になります。
「特別選考」の復活を期待していたのですが、また、しばらく「その線」がなくなってしまったので、都立高校を志望する生徒にとっては、やはり「学校の成績」というのは大事です。
結局、定期テストに対する「余念」を抱えたまま「入試のための勉強」を継続するのは、「マイナス」が大きいと考えました。
「やる気」になっている生徒が、とことん「自分の意志」で勉強をやろうというのを、「止め立て」できないわけです。
心情としては、「受験勉強」をしてもらいたいと思いますが、あんなに勉強嫌いだった生徒たちが、一心に定期テスト勉強に取り組んでいる姿を見ていると、やはり、「この塾の生徒たちにとっては、これが正解なのだ」と思えます。やはり、その分「遅れ」が生じるわけですが、それは、「こっち」が何とかしてやろう、と思うわけです。
「学校の勉強」を考慮しない進学塾は、全国にたくさんあります。
そういった塾の指導もまた、「正解」だと思います。生徒が、納得できているのであれば。
結局「同じ」です。
「両立」が理想であることは、微動もしません。
中1、中2の生徒たちは、「まだまだこれから」というところですが、中3は、ある程度自律的な勉強のサイクルを構築できていると思います。多くの生徒が、定期テストに向けてどう勉強を進めていくのか、それぞれの「方法論」を確立できています。
これまでに、定期テストの勉強の仕方について、何度も何度も注意してきました。
それが、「実」になってきたのだとしたら、とてもうれしく思います。
この塾には、教科書、教科書ガイド、教科書準拠の問題集などがそろっています。
また、生徒たちに提供してもらった「定期テストの過去問」もある程度揃えています。
まあ、それは、「活用すべきとき」には活用するし、「活用する必要のないとき」には活用しません。
このブログにも過去の記事でさんざん書きましたが、「テスト対策」には、もちろん素晴らしい成果もありますが、大きな「弊害」もあります。
「点数が上がる」という結果以上に意味のあることなどあるのか、と考える人もいると思います。
もちろん、「点数」は大事です。
反面、「過保護」は、生徒の成長を妨げます。
「目の前」で行われている学校の先生の授業を軽視します。自分の力でものごとに取り組むことができなくなります。永遠に、「手助け」を必要とするでしょう。「手助け」が途絶えたら、その「せい」で被害を被った、と考えるようになるかもしれません。「努力してわかるようになる」ではなく、「楽にわかるようにしてくれ」。
あるタイプの生徒は、「点数」は上がりこそすれ、「成績」は上がらないわけです。
地道に真面目に取り組むように指導するのが、ついには「そういった生徒」にとっても「プラス」になります。
では、「そうではない生徒」は?
シンプルな真理です。
地道に真面目に取り組むようになった生徒は、よりいっそう成績を上げます。
さらにいえば、「自分の努力」で成績を上げる経験のほうが、数万倍価値があるといえます。
それならば、「塾なのに、勉強を教えないつもりなのか」という疑問があるかもしれません。
いえ、「受験勉強」と、「定期試験勉強のやり方」を教えているのです。
「そのバランス」を、常に常に考えています。
今回、思うように点数が取れずに悔しい思いをした生徒のみなさん、期末テストをいっしょにがんばりましょう。
補足ですが:
そうはいっても、生徒の様子を見ながら必要な範囲で定期テスト対策の「授業」を行っています。
中3の生徒に「おくのほそ道」と和歌についての講義を行ったり、中2のクラスでは2週間ほど集中して「平家物語」の解説と演習をおこなったり、中1のある中学の生徒たちにも社会の解説と演習を行いました。また、ある1人の生徒に対しては、総計4時間、教科書に準拠した英語の問題集の演習と解説を行いました。
さらに、毎回、生徒を呼んで、用意した確認問題を解かせたり、口頭で重要事項の確認を行ったりしています。
中3は、1学期から夏期講習にかけて、社会の2学期のテスト範囲となる現代史や公民の学習を終わらせ、英語も単元学習を終えています。その意味では、自分で取り組めなければならない、ともいえますが。
さて、そういうわけで、この塾は学校の勉強に対応した「資源」をそろえていますが、それを十全に、余すところなく活用しているというわけでもありません。
それでも、私は、たぶん一般的な塾講師に比べて、中学の教科書をよく読んでいる方だと思います。
また、近隣の中学校の授業やテストついて詳しい方だと思います。
「中学生に勉強を教える仕事」をしているわけです。
このブログにも、過去に何度も教科書や定期テストについての記事を書いてきました。
それは、塾の教師にとって「学校の勉強」を知ることは大切なことであるという「発見」を、「共有」したいという思いがあったからです。
塾の仕事は、「真面目な人にとっては」けっこう忙しい仕事だと思います。
それほど「真面目」ではない私でも、なかなか「やりたいこと」をやる時間がありません。はっきりいって、「まだまだ」だと思います。
もっと時間があれば、もっと教科書を「研究」できるのに、と常々思います。
時間のある塾の教師が教科書を読まないのは、本当にもったいないと思います。
教科書を読めば読むほど、「学校の勉強」というものをよく理解できます。
個人的には、特に「国語」は、「入試」と「定期試験」では、「まったく別の技能」を要求されるので、最も「やっかい」だと思います。
「入試」は、初見の文章への対応力が「肝」になります。
一方、「定期試験」は、指定された文章を深く理解することが求められます。
また、学校の先生によって、問題の質や傾向が大きく異なります。
ときとして、「受験勉強」よりも学校のテストのほうが「大変」かもしれません。
都立のトップ校への進学を希望している生徒の場合、学校の「定期試験」では、高得点を取ることが求められます。まあ、たとえば90点以上とか。
一方、「入試」では、都内トップレベルの受験生が、やっと40点を取ることができるようなテストが存在します。
「点数」を見れば「入試」のほうが点を取るのが難しいといえますが、両者は、そもそも「基準」と「位置付け」が同一ではありません。
至極当然のことながら、得点の入りにくいスポーツであるサッカーを、得点の入りやすいスポーツであるバスケットボールよりも「難しい」とは言えません。
都内トップレベルの受験生であっても、90点を取ることが困難な「定期試験」が存在します。
それでも、90点を目指してそれに挑まなければならないのだとしたら、それは恐ろしく過酷な「任務」となるでしょう。
単純に、「入試」はゴールへの最終関門で、「定期試験」は「プロセスの一部」であるという事実によって、「重要度」が違うのです。そのために、「定期試験」はしばし軽視されるわけです。
定期試験で高得点を取る生徒がいます。
それは、定期試験に向けて勉強をしたからです。
「塾の勉強だけ」で定期試験の成果を得ることは、不可能です。
どれほど優秀な生徒であっても、それは決して「当然のこと」ではありません。
その努力を、讃え、労ってあげたいと思います。
それで、ささやかながら、成績優秀者を掲示しています。
(ivy 松村)